KinKi Kidsにハマりながら

KinKiや、ミュージカル、美術鑑賞のことを綴ってます。

KinKi沼の深さ その2 無限の歌唱力

KinKi Kidsは、歌が上手だと皆さんおっしゃいますし、私も本当にそう思います。
剛さんは、生まれつき上手だったのでしょう。美空ひばりさんのように。
光一さんは、努力されて、本当に上手になられました。
歌に限ららず、芝居にしても、創作活動全般に感じることですが、
剛さんは天才肌の芸術家で、
光一さんは職人気質のプロフェッショナルだと思うんです。

ところで歌唱力って何でしょうね。譜面通りに音を外さず歌うことだけでは、ないですよね。
私が思う歌唱力は、その歌の世界に、聴いてる人をどれだけ引きずり込めるかだと思うんです。
KinKi Kidsは、それができる、数少ないアーティストだと思います。
彼らは、声変わりもしてなくて、まだ歌もそこまで上手でなかった時ですら、歌の情景をイメージさせる力がありました。だからこそ、山下達郎さんや松本隆さんなどの大作家が、こぞって提供してくれたし、KinKi のお二人も、偉大な作品をもらって、また成長するという、非常に好循環が生まれたわけです。

また、二人で、二人だけで歌うことが、歌の世界を無限に広げたと思うのです。
ソロで歌うと、どうしても歌の世界が、主人公の独白か、語り手になるかのどちらかだけですが、
二人で歌うと、相手が生まれて物語の登場人物が増えるので、想像がより広がります。
例えは、宝石をちりばめてを、ソロで歌ったなら、
一人の男が、ただ美しい娼婦のような女性に翻弄される歌ですが、
剛さんと光一さんの二人がが交互に歌うことで、一人の女性を巡って取り合っているように思えたり、
はたまた、どちらかが翻弄する女性の役を演じてるようにも思えたりするわけです。
これを3人以上のグループで歌われると、主人公が変わりすぎてイメージしにくいんです。

私は昭和の女なので、どうしても歌にはドラマ性を求めてしまいます。
歌詞には描かれていない行間を匂わせることができ、4.5分間の短いお芝居を見てる気分にさせてくれる
KinKi Kidsは間違いなく、とてつもない歌唱力ありです。
だから、光一さんもボヤいてますが、KinKi Kidsに2分半で歌えって、ほんと、失礼な話だと思います。