KinKi Kidsにハマりながら

KinKiや、ミュージカル、美術鑑賞のことを綴ってます。

Ballad Selectionの感想。。。

曲の感想の前に、ちょっと正直なこと言っていいですか(^^;)

初回盤の売り方を、もう少し上手にすれば、もっともっと売り上げ伸ばせると思うのですが。。。基本、初回盤ってファンしか買わないと思うんです。
だったら、こんなチョコレートが入ってるような空箱ではなく(もちろん、光一さん、剛さんの手書きの絵とメッセージは可愛くて嬉しかったですが)、例えば初回A.、B,、Cにしてオフショット写真でもバラバラにつけてくれたら、その分だけファンは買ったと思いますよ。ジャニショに、なかなか行けない地方民なら、なおさらです。いくらお二人に貢ぎたくても、こんなにお得感のない初回盤は。。。(^^;)

苦言はこれくらいにしまして、曲の感想を。。。と言いましても、残念なことに、私は長年のファンではないので、曲を聴いてその当時の自分を思い出すということはありません。ただ純粋にその曲が好きか嫌いかだけでして、なのでお気に入りの曲だけ感想を。

むくのはね。。。玉置浩二さんは、やはり天才だと思います。美しい調べに、ロマンティックな詞を、ほぼ即興で作られた訳ですから。しかも、KinKi Kidsの王道の「重い両想い」をテーマに持ってくるあたりも、本当に天才的だと思います。KinKiのお二人には、幸せいっぱいでウキウキしてるような恋愛の歌は、どうしても合わないですものね。それにしても、剛さんの出だしの歌い方が、玉置さんのモノマネに聞こえてしまうのは、彼が器用過ぎるからでしょうか(笑)


雪白の月。。。初めて聞いた時から、この歌ほど、聴いていて胸をしめつけられる感じになる曲は無いですね。「雪白の月」というタイトルからしても、とにかく美しい詞ですよね。失恋後の心情を切々とつなぎ、それを象徴するかのような寒空に美しく澄み渡る月の光というような情景が目に浮かび、非常に絵画的です。
松本良喜さんのメロディも本当に秀逸ですよね。序盤のピアノ伴奏だけで淡々とした感じから、サビへの盛り上がり方が非常にドラマチックです。お二人がちょっと苦し気に歌う高音の部分が余計に切なさを醸し出していて素敵です。
後半の「空に浮かぶ雪白の月~」からの、お二人がハモりながら歌い上げるクライマックス感と、最後の「君がいなくなってはじめて シアワセの意味を知った」と剛さんが切なく締めて、良質なドラマを見終わったような気分にさせてくれます。
また、編曲が十川さんというのを初めて知りました。昔からKinKi Kidsと縁がある方だったんですね。剛さんソロのバンマスのイメージが強かったので。

いのちの最後のひとしずく。。。この曲は本当に大好きで、私も投票しました。
山下達郎さんの特有のお洒落なメロディと、重苦しい愛を綴る歌詞は、カバー曲ではありますが、まさにKinKi Kidsの世界観にぴったりです。愛が成就して続いているにも関わらず、不安で切ない感じというのが、とにかく、KinKi Kidsのラブバラードの主流ですからね。この曲もまさにそうです。達郎節が難しいとおっしゃってますが、「硝子の少年」でデビューしているお二人は、難なく歌いこなし自分たちの歌にされてます。また、編曲が船山基紀さんというのが、なおさらドラマチックに仕上がっている要因でしょうね。素晴らしいです。

銀色暗号。。。実は、お二人の合作で一番好きなのが、この曲なんです。
「愛のかたまり」もいいですが、楽曲としては、愛かたから約10年後に作られたこともあって、より洗練されてる思います。お二人が作詞作曲したと知らなかったずっと以前に、どこかで聞いたことがあり、純粋に素敵な曲だと思いました。
光一さんの切なくロマンティックな旋律と、剛さんの女心を抽象的に表現した歌詞が、非常にマッチしていて、とても美しいです。タイトルも「銀色暗号」と本当に綺麗ですし、またそれが意味深な感じを増幅させて、ミステリアスな雰囲気にさせてます。
そして、この美しい楽曲をお二人が作られただけでも天才的なのに、これまた美しいお二人ご自身が歌われるのですから、この曲が輝かないわけがありません。

White Avenue。。。このアルバムで唯一の新曲なので、期待しておりました。
KinKi Kidsらしい、冬のラブソングです。こういうシンプルなバラードは、歌唱力がないと退屈に感じてしまうのですが、さすがは、お二人です。お二人の声が溶け合い聴かせてくれます。詞はプロポーズを思わせるような感じですね。

道は手ずから夢の花(20th Anniversary Ver.)。。。正直申し上げて、私は、シングルver.より、こちらの方が好みです。もともと武部聡志さんの曲、編曲が大好きでして、とにかく都会的で洗練されています。武部さんが作られた「僕らの音楽のテーマ曲」が本当にお洒落で大好きでした。
今回のアルバムも通常版は、「愛のかたまり MアルVer.」で始まり、この曲で終わります。両方とも武部さん編曲で、そのおかげで、このアルバムが非常に洗練された仕上がりになってると思います。
次の「O Album」は、出来れば武部さんプロデュースでお願いしたいくらいです。Nアルバムは堂島さんのおかげで、KinKi Kidsの印象を若返らせることに成功しました。次回はぜひ、お洒落で大人なKinKiを味わいたいですね。吉田健さんのアレンジは、どうしてもムード歌謡、演歌の匂いがあるので(^^;) それはそれで、好きなのですが(笑)